ロッテルダムはアムステルダムと同じく13世紀から大都市として盛え、世界一の貿易量を誇る港町でした。第二次世界大戦でオランダは各地を破壊されほぼ全土をドイツに占領され、ロッテルダムが最大の爆撃を受け、すぐ降伏宣言となりました。中立国だったので完全に巻き込まれ戦争ですね。
家屋24,978戸、24個所の教会、2,320軒の商店、775棟の倉庫、62個所の学校が破壊された。正確な人的被害は不明であるが、800~900人が死亡し、8万人が住居を失ったと推定されている。Wikipedia
というわけで更地となったロッテルダムは国内でもっともモダン建築が発展し続けた都市で、アムステルダムに歴史的遺産となる建物が数多く残っています。
私はあまりモダンアートやデザインに興味がないのでロッテルダムはふわっと歩いた程度。中央駅からマース川の間が中心街。美術館、博物館、公園はいたるところに点在してます。ほとんどが住宅街で、中心街や港は歩いて見て回れる距離です。

Het Depot van Museum Boijmans Van Beuningen

世界中から集められた芸術品の倉庫と呼ばれる有名な美術館で、中に入らなくても外観だけでも見る価値あり。
隣には1930年に建てられた美術館もあります。
Museumpark



美術館に隣接した長閑な公園。園内にも芸術品が並んでます。
VAN DIJK KAAS Blaak Rotterdam




小腹が空いたらこちらへ。たくさんの出店で賑わう∩字型の施設…ではなくアパート!大胆な絵で装飾された壁の中には人が居住していて、空洞部分に店を出してるだけなのです。
焼き立てのストロープワッフルを初めて食べた!これはオランダの伝統菓子で、コーヒーカップの上に乗せて熱で中のキャラメルを溶かして食べるもの。ここでは焼き立てのワッフルとしていただきました♪
Kijk-Kubus Museum-house




これもロッテルダムを代表する建築物。VAN DIJK KAAS Blaakと同じくアパートで一般の人が住んでます。いくつかカフェや雑貨店があるので、内装が気になる人はぜひ入ってみてください。
Oude haven




Kijk-Kubusを通り過ぎると1350年から栄えた、市で最も古い港アウデハーヴェンが見えてきます。海ではなく運河の港。この辺は散歩するのに気持ちの良いエリア。カフェやバーもたくさんあります。
港の横には、ヨーロッパで最初の超高層ビルHet Witte Huis(ホワイトハウス)があります。 1898年に建てられヨーロッパで最も高い超高層ビルだったそうです。
中心街









ごくありふれた商業地で私はあまり興味を惹かれない雰囲気でした。これまでオーストラリアやカナダへ行ったことがあれば、特別驚くことはないかもしれません。個人的に嫌だったのはたまに漂ってくるWeed(マリファナ)の匂い。それから...オランダ、汚いのです。道にゴミだらけ。
オランダの短所は後でまとめますが、そういうわけであんまり楽しく街歩きはしてません😅

あちこちに美術館がたくさんあるので、日本ではあまり足が向かない人も行ってみるいい機会かも。ヨーロッパにとっての美術館は日本と違って老若男女が気軽に出入りしている日常的なスペースです。戦争関係の博物館が多いのも特徴的。
交通
歩いて回れると思います。アムステルダムでは自転車を借りる人も多いですが、ロッテルダムは不要でしょう。メトロとトラムが町中を走っていて、クレジットカードを乗り降りの際にタッチするだけです(自動的に計算される仕組み)。
バス、トラム、地下鉄が同じチケットで乗り降りできるのがありがたい。14.5eurの1Dayチケットはそんなに使わないと思うのでおすすめしません。2時間以内であれば4.5eurで乗り放題です。不安な人はぜひCitymapperを使ってみて!



短期旅行者なら、アムステルダムに宿泊してロッテルダムを半日見て回るのが一般的かもしれません。私も友達が住んでなければこなかったかも… 暮らす・働くには良い場所なんだと思います。
すべてが合理的で自動に機能している。何も危ない気配がなく、訪れたヨーロッパの中では静かな国です。
後からどんどんわかってきたのですが、オランダの移民のほとんどは同じヨーロッパ人で、南アジアやラテン系移民が少ない。トルコ、スリナム、インドネシア、モロッコ移民は非情に多いそうですが、おそらくほとんど郊外や田舎に住んでいて見かけませんでした。だから静か。スペイン以外はうるさい原因ってだいたい外国人です。
明日はDelftデルフトへ行ってみます!
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