4月16日アムステルダムに到着するなり土砂降り。そしてアラレが降ってくる。10日滞在中、3回もアラレに降られた。長野県より寒いまさかの8℃。例年より寒かったらしいけど、4月のオランダはおすすめしません。
この先知り合っていくオランダ、デンマーク、ベルギー人にも「4月はだめだよー」と言われました
アムステルダムスキポール国際空港は日本の地方空港より小さい。むしろ日本の新幹線駅の方が大きい。
パッとしない飲食店の並びを過ぎると電車・トラム・バス乗り場への通路につながる。同時にあっさり外に出れるし、なんだか拍子抜けしてしまった。

国は小さく、人口も少ないけれど、国際色豊かでアジア圏では見かけない風景を田舎者のようにしばらく眺めていた。この10年間私はアジアしか見ていないのだ。すべてが新鮮であり、ある意味日本の殺風景な田舎市街地と変わらない雰囲気。バックパックをかつぐ私の方が浮いていた。
びっくりしたのは喫煙者。飛行機をおり、たばこ咥えてまっすぐ外に向かい、出た途端に火を付ける。
出入り口には大勢の喫煙者がいて(外国人ではない)、No Smokingの看板の前で吸いまくり、清掃員の前でその辺にポイ捨てしていくー。この時点で「ああ、オランダ、こういう国なのね」って思ってしまう。もちろん全員ではなく、でもこれが当たり前の光景で見て見ぬふりして許されているなら、町だって同じなのだ。ドイツ人とオランダ人は「言いたいことをはっきり言うちょっと厄介で無礼なイメージさえある国」だけど、自分に関係ないことなら汚くてもマナー悪くても無視。実際もっと汚かったし。

この日はキューケンホフ公園にチューリップを見に行く予定だったのでとりあえず荷物を預けに空港地下へ。11ユーロ。結局雨とアラレが止まず、チューリップは諦めて夕方までダラダラと空港で過ごした。そこまでしてチューリップを見たいと思っていない。日本で十分かなーと。

荷物を預けた場所に取りに行くと、やるきのない男が私のバックパックを蹴りながら運んできた。「あぁこんにちはヨーロッパ」って気分になった。職業レベルに比例する労働者と責任感。だけど彼らは私たちの平均時給の3倍くらいもらってる。何やらいろいろ合理的で近代的なのに、こういうのが日本とは比較にならないほど品がない国だなぁとこのあと10日間つくづく感じた。

怪しまれるほど小さな国際空港を何周もウロウロして、結局初めての食事はバーガーキング!
それくらい魅力ある食事がなかった。

のんびりesimを設定して、ロッテルダム行きの電車をチェックするとバカバカしいほど高いのでFlixbusを予約。たった1時間なのに3500円、バスなら1時間半で600円。まったくどうなってるの。
オランダの電車は高すぎです、できるだけBraBraCarやFlixbusをおすすめします。


オランダに来る前に、なんとなく情報収集していると自分がオランダにかなり興味がないことに気づいていた。街並みや建物がすごく退屈に見えたこと(イングランドの郊外みたい)、食事がまずそう、運河や川が多いが汚い、芸術芸術と言われているが近代芸術が多い、いちいち値段が高い。歴史的な建物や風情は「観光名所」としてスポットが当たっている場所ばかり(これもイングランドに似ている)。調べるとどんどん嫌になってきたのでオランダ人友達に会う事だけをメインに考えた。特別何をしなくてもカフェでゆっくり過ごすのもありだと思っていた。予定も組まずヨーロッパに来た私にとって、毎日旅行する気はない。

アムステルダムとロッテルダム中央駅は危ないという情報も多かった。どちらも行ったけどそんな雰囲気はなかった…. さらに電車やトラムの中、夜の独り歩きが危ないと書かれているが何とも思わなかった。ちなみにロンドンもパリも危ないと思ったことはないし、声をかけられたこともない。ターゲットになる人って何かオーラがあるのかしら。とりあえず夜は裏路地や暗い住宅街を歩くのは避けて大通りを歩く方がいいとは思う。どうしても必要なら誰かのそばを歩くとか。

バスでロッテルダムへ向かい、9年前に私の家に泊まった夫婦に迎えてもらった。9年間連絡を取り続けてやっと再開できた幸せな瞬間。また行きたい日本、完成された社会や親切な人々なのに先進国とは思えないガラパゴスな仕組みや世界の大都市の中で最低レベルの英語力だった東京を懐かしんで語っていた。

9年前と比べて7~8倍の外国人観光客+留学生が押し寄せてオーバーツーリズムであること、どの店も外国人向けのチープな商売になってしまったこと、客層の変化などを伝えると驚いてはいるものの彼らにとっては「安いアジア」なので次回はキャンピングカーで田舎をまわるよ!と楽天的な計画のようだ。私の旅の初日なのでヨーロッパについて語ることもないし日本の話ばかりになってしまった。
明日はロッテルダム中心地を案内してもらう!
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