そうだ佐渡へ行こうと思ったわけ

佐渡へ行く理由

2023年3月。もともとは4月から富山に行くあてがあったが、乗り気じゃない。能登へ行こうか、東北へ行こうか迷っていたとき「佐渡」が浮かんだ。ここ数年、春になると調べていた佐渡島。
散々調べた挙げ句、行くのをやめる理由は決まってフェリーが高いから。2022年までハイエースに乗っていたので、往復で4万以上かかる。佐渡に行くのをためらう観光客の多くは佐渡汽船のフェリー代が要因と思う。

雪割草をみたかった、花の佐渡を縦走したかった、佐渡の金銀がイギリスやオランダに多く輸出されていた歴史を知りたかった、意外と海が綺麗そう。毎回あっさり諦めてしまうのは、その程度の興味だったため、フェリー代に負けてしまうのだ。

世間の佐渡の印象は
・トキ
・佐渡金山
・たらい船
いつでもどこでもこればっかり耳にする。こんなことを理由に4万もかけて近所の海を渡りたくない。東南アジアへ行くほうがよっぽど安い。

sado0 - そうだ佐渡へ行こうと思ったわけ - 追憶

ところが、ハイエースが急きょ廃車になり、ガソリン代の高騰でとうとう軽バンを購入してしまった。これによって一気に佐渡へ行ける可能性と気持ちが高まった。

調べているうちに、1~2週間は滞在すべきだ、1ヶ月は必要だと、どんどん日数が増えていく。でも佐渡は宿泊料金が高い。島だからではなく、旅行者の足元をみて高いのだ。(ガソリン代、日用品、食材は本島と同じ)

そこで佐渡のホテルで働きながら(リゾバ)旅しようという結論になった。できれば秋までの8ヶ月、たっぷり佐渡を見てやろうと思った。休みのたびにゲストハウスや車中泊で佐渡島を楽しんだ。

あまりにも佐渡を知らないので、本を2冊買った。金山なんて興味ないが、どれを見ても金山をベースに佐渡をまとめた本が多いのだ。トレッキング情報については全く充実していない。

著:西村幸夫, 著:岩槻邦男, 著:五十嵐敬喜, 著:松浦晃一郎, 著:萩原三雄, 著:宇佐美亮, 著:余湖明彦, 著:渡部浩二, 著:北村亮

バカにしていたわけではなく、石垣島あたりを想像していた。ところがスーパーやドラッグストアが充実していることがわかった。吉野家、はなまるうどん、ミスドやモスまである。リゾートバイトというほど生活に不便なリゾート地ではないようだ。2023は拠点を佐渡に決めた。


旅の途中
太宰治の【佐渡】は、不快な気持ちになる人もいるだろう。これを読んだのは佐渡に着いて5ヶ月ほど経った頃。
太宰治の文章はネガティブで負のオーラを感じるから好きではなかったが、佐渡に数ヶ月もいるとこの内容に気持ち悪いほど共感しか感じない自分がいた。

佐渡は、生活しています。一言にして語ればそれだ。なんの興も無い。
「佐渡をあきらめた」とは、もう見切りをつけたということなのか。自分が思っていた通りの佐渡はもう沢山だ、と言う意味なのか、きっぱりとした態度をおもいはかることが出来なかった。

著:太宰 治

一概に「佐渡が嫌い」「二度と行きたくない」というわけではない。ただ、佐渡旅行は自家用車と一緒に渡って1週間程度でいいのかもしれない。地域の人と話す、働く、地域活性や移住を考えるにはちょっと気が疲れる島。

ただはっきり言えるのは一生に一度は佐渡島を訪れても損はない。
最近どんどん「ラクジュアリービジネス」に走っているので島の宿泊物価が高すぎるのが問題。佐渡はまだまだ美しいので、新潟市でキャンピングカーレンタルで行っても、二時代ほどズレたセンスの宿に泊まるより満足できるかもしれない。

2000年に支度したヨーロッパ旅行はコロナのせいで延期となり、2022年は混乱でヨーロッパの治安がまだ悪く、2023年は円安。(この後どんどん悪くなるのだが)そんな流れで2023年も国内を旅することになった。

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