
紅葉と稜線歩き、おまけの雪渓を楽しもうということで白馬岳一泊山行へ。両日快晴で紅葉・日の出・日の入り・星空オールパーフェクトの山行でした!
ルートは猿倉からスタート、白馬大雪渓を登り白馬山荘に宿泊。小蓮華山、白馬大池を経て栂池自然園がゴールです。
猿倉から白馬尻小屋

縦走する時は車のデポが悩みの1つ。前夜に真っ暗な猿倉まで上がって寝るのもいろいろ不便な気もするし、下山後に楽したいという理由で栂池に決定。
栂池高原のゴンドラ乗り場に車中泊し、早朝タクシーで猿倉へ。前日にタクシー会社に電話しておけばちゃんと時間前に来てくれます◎
約30分くらいで6000円。
もちろん逆ルートもアリですが、個人的には猿倉スタートがおすすめ。
・栂池を始点にするとロープウェイ運行に合わせて8時頃スタートになってしまう。
・白馬大池には近すぎる。白馬山荘まで行くと、ヘロヘロの状態で稜線(登り)を歩くことになり満喫できない。
・雪渓は登りより下りの方が何倍も危ない!怖い!




タクシーで通った白馬大橋からの眺め。松川の水少なっ!朝日で燃える白馬三山(鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)が登場!テンションUP↑↑
猿倉荘でトイレを済ませ、登山客を乗せた村営バスが来る前に逃げるようにスタート。
白馬尻までの約1時間は林道歩き。面白くないけど足慣らしにはちょうどいいですね。
30分も歩けば今日のコースがドーンと登場!今いる場所は約1200m, 白馬岳は2900m。標高差1700mというのは結構つらいものですが、全体を通して急登感はないです。


この辺りはちょうど紅葉!白馬尻小屋では見とれて長居し過ぎた?早く着いたはずなのに、あっという間に人だらけに。
白馬尻小屋は特殊な建物。大雪での倒壊を避けるため5月に組み立てて、10月に解体するプレハブ的な小屋。(そんな風には見えない立派な小屋です)

いま麓から絶景を見てるのに、わざわざその中に入って頂上まで行くという不思議な行動。登山とは何だろう。
秋の白馬大雪渓 白馬尻から白馬山荘へ











この辺りの小屋閉めはだいたい10月2週目。雪渓といっても1番雪のない時期なので10分ほどで終わり。雪渓登山を楽しみたいなら8月がベスト。
10月にアイゼン必要かどうかについては各小屋のHPや直近のYAMAP・ヤマケイ山行を見ると参考になります。
駅前総合案内所でレンタルすると白馬山荘か栂池ヒュッテで返却できるので便利です!
写真をよーく見てほしい。秋道はずーっと雪渓脇のガレ場歩き!白馬尻から頂上までの5時間のうち、95%くらいがガレ場なのです(´・ω・`)ガーン
どう考えても雪渓の上歩いた方が早い… この頃は現在の登山靴ではなかったのでガレ場歩きがつらかったー(T_T)ずーっと足元を見て、浮石もあるので足の置き場を考えながら歩くので緊張感も続く。自分の歩幅にも合わない。だから地味に一番疲れるのです(T_T)
葱平辺りから雪解け水が流れてますが、この時期は水量も少なめ。沢水が溢れ、渡し板が破壊する年もあります。
避難小屋脇では飲水を確保できます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
小屋裏の岩は大雪渓の全容を見下ろせる撮影スポット!宿舎まで上がってしまうと見えないので、ここが見納め。
避難小屋を過ぎると白馬大雪渓の見どころお花畑✿ですが、この時期は何もない。
遠く高いところに小屋が見えてさらに気が滅入る。




とどめの階段を登ると白馬村営宿舎に到着。ちょうどこの日が小屋閉め日だったのでお菓子セールやってました。
宿舎からは北アルプスの絶景は見えず、5分ほど登ると北アルプスのパノラマが広がります!これで初めて「来たー!!」って気分になりますね(* >ω<)
さらに20分ほど登ると白馬山荘到着!人だらけでチェックインも進まず…(といっても規模に対してスカスカだったので、夏はどうなるんだろう。。)
どうやらほとんどの飲み物が売り切れていたため登山客からのブーイングが起きていたようです。楽しみのビールがないと。そんなに大事なものなら自分で持ってこい。
小屋閉め間近にヘリで荷揚げするわけないでしょう。こういう時の年配者の大声での文句トークってなんとも見苦しい。
白馬山荘からの眺望



到着が遅かったので、少し休んだら食事・日の入りというバタバタした流れになってしまったけど
早く到着すれば、丸山(白馬山荘から30分くらい)や、旭岳の近くまで行くと違った眺望を楽しめそうです。
眼の前にドーンと構える剣岳が格好いい。立山や裏銀座から見るとボテっとしてるけど、白馬側から見ると良いシルエットしてる。
白馬岳の絶景は続く 夕焼けも夜空も最高★



日の入り前から雲の量がどんどん増えて特別な世界にいる気分でした。夏なら消灯まで星を見てたと思うけど、寒すぎた(´・ω・`)
それにしても日中は晴天、昼過ぎから夜、翌朝も雲海が広がってて最高だったなー
日本最大の山小屋白馬山荘

800人収容の巨大な山小屋。夏期間には行きたくない…? この日は8人部屋に6人という余裕ある部屋割りで、3組のカップルでした。たぶん独りだと男女別の大部屋になってたのかも。
館内に自炊場はあるけど、規模の割に超狭い。外で作れってことかな。。談話室も広くて快適!白馬山荘の前身である白馬館を創設した時の写真などが飾られています。
トイレも清潔で、飲水もあります。
服装 この時期はソフトシェルが活躍!
休憩中に体がすぐ冷えるので、すぐに羽織れるものは必要。
朝晩は2℃前後だったので、私はソフトシェルと簡易ダウンも持っていきました。春秋登山にはソフトシェルはおすすめです。
秋の大雪渓は混む?初心者は行ける?
夏の大雪渓は数珠つなぎの行列が有名ですが、この日(10/10平日)行き交った人は50人くらい。8時間歩いてこの程度なのでかなり空いてると言えますね。
秋道は初心者でも十分行けます。猿倉~白馬山荘のコースタイムは6時間なので、初心者は9時間くらいを予定して歩けば問題ないと思います。
雪渓のことばかり気にしてしまいがちですが、10月の北アルプスへ行く寒さ対策の方が大事かも。到着後はホッカイロを使うなど対策を!
アイゼン着用時の歩くコツ(特に下山)もあるので8・9月は経験ある人と行くほうがいいかもしれません。
さて明日はご来光を見て小蓮華の稜線歩きだ!

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